ごあいさつ
「新 生」 今年度、私は、「新生」をスローガンとしました。3年以上に亘るコロナ禍により、世界も日本も、大きな痛手を受けることとなりました。コロナウィルス感染症により、世界ではおよそ700万人もの命が奪われただけでなく、国民は行動制限がなされ、社会・経済活動も制約されました。新たな格差や貧困も生まれました。当クラブでも、退会された会員もおられましたし、緊急事態宣言下では、例会も中止となり、多大な影響を受けました。本年5月8日には、感染症法上も、2類(相当)から5類へと移行し、社会経済活動は、急速に復活しつつありますが、コロナは終息したものではなく、アフターコロナという訳ではありません。
しかしながら単にコロナ禍前のロータリーに戻るのではなく、3年間の教訓を生かし、社会が変化したようにウィズコロナとして「新しいロータリー生活様式」を模索し、会員全員が、一致結束して、ロータリー活動に乗り出したいものと思います。コロナは、終息した訳ではなく、高齢者や免疫機能の低下した人などは亡くなるリスクがあると言われています。当クラブにも、私を含め高齢者の会員はおられます。中国では、6月末に第2波のピークがきています。コロナリスクについて、充分に留意しながら、例会はもとより、酒粋会、ゴルフ同好会、映画同好会の親睦活動を行い、楽しくなければロータリーじゃない、という魅力に満ちた会の運営を進めてまいります。地区役員については、昨年同様5名指名されておりますので、これらの会員には、十二分に力を発揮できるよう、会としても援助していきたいと思います。

ロータリークラブは、基本的に、奉仕団体ですから、コロナ禍によって生じた格差や差別に対して、あるいは、まちづくりや脱炭素社会等に対しての社会貢献活動をしていきたいと考えますが、会員各自が、それぞれ考え行動するように望みます。
活動をするといったところで、経済的な裏付けが必要です。そのためにも、まずは会員増強、特に男女共同参画社会ということですから、女性の会員増強は大きな目標です。

クラブの財政ですが、基本的には赤字財政です。新入会員の入会金や、ニコニコからの組み入れは、不確定要素です。人頭分担金も、今年度は、75ドルですが、次年度以降は、78.5ドル、82ドルと増額が予定されています、円安の問題もあります。地区賦課金についても、ガバナー事務所の職員1名増となるようで、今年度は、14,000円(青少年3000円別)の現行通りですが、次年度以降は、16,000円、18,000円と増額が予定されています。方針としては、緊縮財政を基本方針とせざるをえませんが、例会場の値上げ問題もあり、近い将来、会費の増額、周年行事の積立等の議論は、避けて通れません。

月3回の例会は、自由に開催できること自体が喜びですが、一層楽しく活気にみちたものになるようにしたいと思います。当クラブは、年齢の格差なく、多様な意見を排斥することなく、会員の相互交流ができるのが、一つの長所です。各会員が、それぞれの能力を最大限に生かし、それぞれの個性を、発揮し互いに尊重し合い、友情がさらに磨かれて発展し、また時には切磋琢磨して学習し合うような例会にしたいと思います。新しい社会の在り方としては、テレワークの普及や、職場環境においても、ソシアルディスタンスをとるなどありますが、当クラブの例会については、そのようなことは考えておりません。
例会場問題については、値上げを通告されており、会場をどうするかは、今後の課題です。ホテルを会場とするかどうか、移動例会はどうか、オープン例会をどうするか、月3回例会を維持するか、時には酒粋会と異なって全員参加の夜間例会を行うかどうか等、ラインワーク等を利用して、会員の議論のもと、多様な意見を集約して各会員が納得のする最善の結論を出していきたいと思います。
今年度の昼食については、月3回の例会を和・洋・中の弁当を基本(4400円)とし、うち1回を軽食(3800円)とします。理事会・被選理事会の会場についても、これまで無償使用でしたが、有料になるとのことで、例会前に会場を使用して行う予定です。それも有料です。理事会・被選理事会は、メンバーがかなり重複していることもあり、同時に開催する予定です。

当クラブの、定款、細則、内規については、整理していきます。形式面では、現規定は、内規は別として、日本の法律文書の形式と異なっている面が多々あり、美しくもなく落第と考えますが、ロータリーや他クラブとの関係もあるようで、どこまで修正できるのか。内容面については、不合理な点は、是正します。一例を挙げれば、「理事会の構成は、チャーター・メンバーを最低2名または3分の1を推薦する」などです。社会奉仕に関する規定などは、以前から疑問を持っています。

最後に、私は、幹事経験もありませんので、至らぬ点があれば、言って下さい。また私的なことですが、事務所の後継者と考えていた弁護士が、独立することとなり、ロータリー活動に割けると考えていた時間が、大幅に制約されそうです。この1年間、ご迷惑をかけることが多いかもしれませんが、深谷幹事と二人三脚で、頑張ってやっていきたいと思います。

2023~24年 東京セントラルパークロータリークラブ
会長  河東 宗文